ファルマシア
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2016 年 52 巻 4 号 p. 280-281

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抄録

ミニ特集にあたって:薬物療法,副作用対策などについての高度な知識・技術を備えた薬剤師を育成するための手段の1つとして専門・認定薬剤師制度がある.我が国においては既に30以上の認定制度が存在し,認定を取得した薬剤師は医療現場の第一線において活躍している.しかし,これらの認定は,その認定制度を構築した学会が行っている場合がほとんどであり,客観的な評価がなされていないなどの問題点もある.そこで,本ミニ特集号では専門・認定薬剤師制度の現状や今後の展望について,医師,看護師の制度を踏まえながら考えてみたい.また,認定を有して現在活躍している薬剤師に取得した経緯や取得するまでに苦労したこと,取得してから自分の仕事がどう変化したか,患者への貢献度などについて執筆してもらうことにより,本制度の将来像について考えてみることとしたい.
表紙の説明:安中散などの漢方薬に使われるエンゴサクは,日本薬局方収載生薬で,日本名別名「延胡索」である.中国原産のチョウセンエンゴサクの塊茎を,通例,湯通ししたものであるが,国産のジロボウエンゴサクやヤマエンゴサクを採集し代用した時代もある.ジロボウエンゴサクとは,江戸時代にスミレを太郎坊,ジロボウエンゴサクを次郎坊と呼び,子どもが両者の茎を絡ませて引っ張り,どちらが先にちぎれるかを競ったことによるというのが通説である.春先に野山を紫色に彩り,スミレと共に春を大いに楽しませてくれる.

© 2016 The Pharmaceutical Society of Japan
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