ファルマシア
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家庭薬物語
第24回 樋屋奇応丸
坂上 隆彦
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2016 年 52 巻 5 号 p. 428-429

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抄録

樋屋奇応丸は主にジャコウ、ユウタン、ジンコウ、ニンジンを含む小児五疳薬であり、「夜なき、かんむし」の薬として広く知られている。最小で直径約1.3mm、金箔・銀箔コーティングが特徴の丸剤は、1622年に初代樋屋坂上忠兵衛が創業して以来約400年にわたり製造・販売が続いている。江戸時代には大人の薬として庶民に普及していたが、現在は乳幼児にも服用できる薬として親しまれている。

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© 2016 The Pharmaceutical Society of Japan
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