ファルマシア
Online ISSN : 2189-7026
Print ISSN : 0014-8601
ISSN-L : 0014-8601
ミニ特集 最前線
睡眠改善食品
機能性表示食品成分グリシンを中心として
安居 昌子坂内 慎
著者情報
キーワード: グリシン, 睡眠, NMDA受容体, SCN
ジャーナル フリー

2016 年 52 巻 6 号 p. 530-533

詳細
抄録

昨年消費者庁が機能性表示制度の導入を開始し,睡眠に関する機能性表示の届け出が受理された商品を市場で見かけるようになった.グリシンは機能性表示が受理された成分の一つであり,摂取すると脳の視交叉上核にあるNMDA受容体に作用し,末梢血流の増加,深部体温の低下を介して睡眠の質が向上することが報告されている.本稿ではグリシンを中心に最近の睡眠改善食品成分のメカニズム,効果に関する最近の研究開発の紹介を試みることとする.

著者関連情報
© 2016 The Pharmaceutical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top