ファルマシア
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奨励賞受賞 大戸梅治氏の業績
清水 敏之
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2016 年 52 巻 6 号 p. 567

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抄録

構造生物学は生命現象の担い手であるタンパク質の分子実態を視覚化し,その分子機能と関連する生命現象を解明しようとする学問分野である.まさに「百聞は一見に如かず」のことわざを実践する.このたび大戸梅治博士が日本薬学会奨励賞を受賞したのはX線結晶解析法を駆使して自然免疫で中心的な働きをするToll様受容体(Toll like receptor:TLR)の分子実態を原子レベルで明らかにしたことによる.広範な生物が備える自然免疫系は医学・生命科学の中心的な研究課題の1つであり,TLRの構造解明によってTLR研究に金字塔を打ち立てたのは疑いようがない.心よりお祝い申し上げたい.

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© 2016 The Pharmaceutical Society of Japan
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