2016 年 52 巻 7 号 p. 650-652
薬学の6年制教育が開始されてから早いものでもう10年が経過した.更なるステップアップを目指して,6年制教育をより充実させることが求められている.そのような中で,薬学生および薬学部卒業生がより一層飛躍できるように,基礎薬学分野の1つである有機化学を専門にしている著者が,少しずつ実行していることを本稿で紹介させていただき,読者の方々のご意見を頂戴できたらと思う.さらにファーマシストであり,サイエンティストである優れた卒業生を輩出するためには,4年制博士課程の活性化が必要であると考えられる.このことについても,現在5人の博士課程学生の教育に携わっている立場より述べさせていただく.