ファルマシア
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ミニ特集 話題
診療報酬に関わる専門・認定薬剤師の必要性
主に病院薬剤師に関して
荒木 博陽
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2016 年 52 巻 8 号 p. 739-741

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抄録

診療報酬改定で薬剤師が研修を要する診療報酬点数として、栄養サポートチーム加算、がん患者指導管理料3,基準調剤加算1,在宅患者調剤加算、医療安全対策加算、基準調剤加算1、在宅患者調剤加算がある。研修を受けることで多くの薬学的知識を得ることができ、結果的に患者に適切な説明あるいは質問に答えることができることから研鑽を積む事は薬剤師にとっては重要である。また、医療チームにその領域に精通した薬剤師が配置されていなければ診療報酬上点数を付与されない項目や専門薬剤師あるいは認定薬剤師でなければならないという基準は示されていないものの、医師あるいは看護師とチームを組んで患者に対応するにはかなりの知識や経験が必要であり、おのずと認定・専門薬剤師レベルが求められる事もある。薬剤師が医療現場、それが病院であろうと、保険薬局であろうと患者に対して最善の薬学的ケアができるためには研修等を通した日々の研鑽が必要である。日本病院薬剤師会は、新たに生涯研修制度として日病薬病院薬学認定薬剤師制度を開始した。専門、認定を取得した薬剤師がいることで患者、医療従事者に高い評価を受けることにもなり、今後ますますの研鑽を期待する。

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© 2016 The Pharmaceutical Society of Japan
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