ファルマシア
Online ISSN : 2189-7026
Print ISSN : 0014-8601
ISSN-L : 0014-8601
最前線
光誘起反応に着目したケージドNO開発と生物応用
中川 秀彦
著者情報
ジャーナル フリー
電子付録

2017 年 53 巻 9 号 p. 886-890

詳細
抄録

一酸化窒素ラジカル(NOラジカル)のケージド(caged)化合物,すなわちケージドNOは,NOラジカルの発生・放出を光によって制御できるため,NOラジカルの生物作用を解析するためのツールとして利用できるとともに,NOラジカルの機能を利用した治療法研究に応用することもできると考えられる.これまでにいくつかのグループからケージドNOが報告されており,我々のグループでも光誘起化学反応を利用したケージドNOを開発し,積極的な生物応用を展開してきた.光誘起化学反応を利用したケージドNOの開発と,それを用いた生物応用について述べる.

著者関連情報
© 2017 The Pharmaceutical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top