ファルマシア
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FYI(用語解説)
マクロピノサイトーシス
中瀬 生彦
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2018 年 54 巻 1 号 p. 54_4

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抄録

マクロピノサイトーシスは,エンドサイトーシス(細胞外物質が細胞内へ取り込まれる機構)の一種である.マクロピノサイトーシスの特徴として,低分子量Gタンパク質Racの活性化を含むシグナル伝達によって,アクチン骨格が重合し,形質膜の波打ち構造(ラメリポディア)が生じる.その形質膜の波打ち構造を利用して,細胞は通常1 µmを超える大きさで細胞外液を取り囲み,最終的に液胞を形成し,細胞内へ取り込む.特定のがん細胞において,細胞外の栄養分を効果的に細胞内に取り込むために,マクロピノサイトーシス機構が促進される場合が知られている.

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© 2018 The Pharmaceutical Society of Japan
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