京都大学医学部附属病院薬剤部
2018 年 54 巻 11 号 p. 1050-1054
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微小管阻害薬や白金系の抗がん薬などは、副作用として手足のしびれ、感覚鈍磨や痛みなどの症状を呈する末梢神経障害を高率に誘発する。しかし、有効な予防法や治療法は確立されておらず、がん治療の継続や治療成績に深刻な影響を及ぼすこともある。近年、抗がん薬による末梢神経障害に対する臨床および基礎からの研究も多く報告されるようになった。本稿では、その症状や対処法、さらに発現機構について、著者らの知見も踏まえながら概説したい。
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