2018 年 54 巻 2 号 p. 133-135
ゲノム編集の新技術であるCRISPR-Cas9(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats/CRISPR-Associated Proteins 9)システムは、その基本技術について、特許制度により保護が図られようとしている。CRISPR-Cas9システムは医薬品への応用が開始されており、基本技術を保護する特許(基本特許)を誰が所有するかは、医薬品の研究開発等においても影響する。そこで、本稿では、特許制度の概要とCRISPR-Cas9システムの特許を巡る状況とについて紹介する。