2018 年 54 巻 4 号 p. 322-324
バイオシミラー(医薬品)の正式な呼称はバイオ後続品である.日本でのバイオシミラーの市場規模は推定200億円に満たず,また現在承認されているバイオシミラーは11品目しかないが,一方で医療や医薬品産業への貢献が期待されている.
2016年4月にバイオシミラー協議会が設立され,一連の活動が展開されているなか,同協議会とその前身のバイオシミラーフォーラムの活動経緯などから,バイオシミラーを取り巻く環境と将来を考察する.なお本稿では,定着していると思われる「バイオシミラー」をバイオ後発品と同義に用いている.