2018 年 54 巻 4 号 p. 344-345
薬物の溶解性(log S)と親油性(log P)といった物理化学的性質は、バイオアベイラビリティの観点で重要である.医薬品製剤の効果について物理化学的視点で考えることは製剤特性に対する理解を深め,今後益々重要となる後発医薬品の評価の際や服薬指導など薬剤師の優れたpharmaceutical careのためにも有用である.本稿では低溶解性薬物のナノ粒子化による溶解性改善や後発医薬品の評価の際にも重要なBiowaiverの概念について紹介する。