ファルマシア
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海馬シナプスZn2+シグナルによる記憶とその障害
玉野 春南武田 厚司
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2018 年 54 巻 7 号 p. 667-669

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抄録
定常時の細胞内(細胞質)Zn2+濃度(推定約100 pM)は細胞内Ca2+濃度(約100nM)と比べて極めて低いが、細胞内Zn2+動態は神経細胞死のみならず記憶障害と密接に関係することが認識されつつある。すなわち、Zn2+動態制御は記憶障害ならびに神経細胞死を予防・治療するうえで創薬のターゲットとなりうる。本稿ではZn2+から見た認知機能とその低下について我々の最近の研究成果を中心に概説する。
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© 2018 The Pharmaceutical Society of Japan
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