2019 年 55 巻 5 号 p. 432-434
微小な空間に配置された臓器細胞を流路でつなぎ、複数臓器の連携した働きをin vitroで再現するOrgan-on-a-chip技術が近年注目を集めている。iPS細胞から分化誘導した細胞などの新たな細胞資源、培地の改良、培養機器の開発などにより、要素技術であるin vitro細胞アッセイ系の生体模倣が進む一方で、それらを組み合わせるためには新たな技術開発も必要となっている。In vitro細胞アッセイの開発状況とOrgans-on-a-chipに向けた課題について紹介したい。