ミニ特集:スポーツと薬学 オリンピックに向けて
ミニ特集にあたって:東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開幕まで1年となった.スポーツを行う上でフェアプレーの精神は基本であり,トップアスリートはフェアプレーのために様々な要件を満たさないといけない.その代表がアンチ・ドーピングである.薬剤師はアンチ・ドーピング活動の中心に位置しており,スポーツファーマシストの認定制度も導入されている.本ミニ特集では,ドーピング問題からアンチ・ドーピングの具体的活動,スポーツファーマシストの活躍,一般薬局での薬の購入に関する留意点,実際のドーピング違反の現状,ドーピング検査,実際にスポーツをする上での考慮等を紹介している.東京オリンピックでは,こうした状況を理解の上,是非選手を応援していただきたい.
表紙の説明:夏は,たまらなくワクワクする季節だ.この日も,涼しげな森を散策していたら,ゆうに1メートルを超える高さの植物に出くわした.オニノヤガラだ.漢字で書くと,「鬼矢柄」.鬼の持つ矢に見立てたのだが,「神ノ矢幹」の古名もあるらしい.神と鬼では全く違うが,いずれも,その異様な形状をうまく表現している.薬用には塊茎が使われ,生薬名は「天麻」である.この花は茶色がかっているが,違う花色のアオテンマ,シロテンマもある.それらの画像は,電子付録でお楽しみを.