ファルマシア
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PETによる認知症の早期画像診断
石井 賢二
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2019 年 55 巻 9 号 p. 819-822

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抄録

PET(Positron Emission Tomography, 陽電子放出断層撮影)は診断薬開発の自由度が高く、画質に優れ、認知症の病態を多面的に可視化できる。線維型アミロイドβの脳内蓄積開始はアルツハイマー病による認知機能障害発現より20年以上先行するが、PETで検出できる。神経変性の原因とされる脳内蓄積タンパク質であるタウやα-シヌクレインをPETで可視化する診断薬の開発も進められており、病態理解や治療薬開発を加速化するバイオマーカーとして期待される。

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© 2019 The Pharmaceutical Society of Japan
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