ファルマシア
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FYI(用語解説)
Hortegaの仮説
高田 和幸
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2019 年 55 巻 9 号 p. 876_3

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抄録

スペインの神経科学者Pio del Rio Hortegaは,改良した炭酸銀法を用いて中枢神経系を構成する新たな細胞群を発見し,ミクログリアと名付けて書に著した.Hortegaはその中で,ミクログリアは中胚葉系由来で,発生初期に血管や白質路から脳全体に侵入してくる細胞であり,当初はアメボイド型であるが,脳の成熟にともない枝分かれをしたラミファイド型へと変形し,テリトリーを有して均等・均質に分散すること,また,病的環境下では発達期初期のようなアメボイド型となり,遊走,増殖,貪食機能を獲得すると仮定した.このミクログリアの生態を規定する先駆的概念は,Hortegaの仮説と呼ばれる.

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© 2019 The Pharmaceutical Society of Japan
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