東海大学医学部専門診療学系漢方医学
2020 年 56 巻 3 号 p. 213-217
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機能性疾患が多い消化器領域では漢方薬を用いる機会が多いが、一方で悪性腫瘍の発生頻度が高いことにも留意する。したがって、西洋医学と漢方の両医学の観点から病態を的確に把握し、両者を上手に使い分けるあるいは併用する。下痢には真武湯や人参湯、便秘には麻子仁丸、過敏性腸症候群には桂枝加芍薬湯が第一選択薬となる。消化管機能低下に起因する下痢や便秘には食習慣や生活習慣を正すことを併せて指導するとよい。
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