ファルマシア
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最前線
サリドマイド研究のパラドックス
光学異性体の自己不均一化現象
徳永 恵津子柴田 哲男
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電子付録

2020 年 56 巻 4 号 p. 330-334

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抄録

サリドマイドの催奇形性はS型の光学異性体に起因し, R型サリドマイドは催奇形性を持たない.しかし,R型のサリドマイドであっても,生体内でS型とR型の等量混合物(ラセミ体)に変化してしまうことから,サリドマイドは現在もラセミ体で流通している.では,ラセミ化するにもかかわらず,なぜ,R型サリドマイドには催奇形性が見られなかったのか.一筋縄ではいかない光学異性体の挙動に迫る.

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© 2020 The Pharmaceutical Society of Japan
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