ファルマシア
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創薬科学賞受賞 VEGFおよびFGF受容体キナーゼ阻害に基づく抗腫瘍剤レンバチニブの創製
(船橋泰博氏(代表研究者),鶴岡明彦氏,松井順二氏,松嶋知広氏,宮崎和城氏)
大和 隆志
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2020 年 56 巻 4 号 p. 356

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抄録

申請者らは,VEGFおよびFGF受容体キナーゼ阻害に基づく抗腫瘍剤レンバチニブを創製し, 甲状腺がん,肝細胞がん,腎細胞がん,子宮内膜がんに対して臨床有用性を示した。さらに,探索的バイオマーカー研究により本薬剤が腫瘍免疫の賦活化作用を有することを示し,血管新生阻害剤によるがん免疫療法の効果増強の可能性を見いだした。以上より、本薬剤の創製は創薬科学賞に値する独創性の高い創薬研究の成果であると考える。

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© 2020 The Pharmaceutical Society of Japan
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