ファルマシア
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最終講義
第11回 社会に役立つ薬学研究を目指して
五十嵐 一衛
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2021 年 57 巻 10 号 p. 934-935

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抄録

我々は、これまで有効なバイオマーカーが存在しなかった脳梗塞重症度診断バイオマーカーの開発に成功した。これ迄は細胞障害は活性酸素に依ると考えられていたが、スペルミンから産生されるアクロレインの方が活性酸素に比べ、10倍程毒性が強く、脳梗塞の細胞障害因子である事を見いだした。更に、1 cm以下の小さい無症候性脳梗塞をアクロレイン、IL-6、CRPを測定することに依り、85%の感度と特異度で見つける事に成功した。

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© 2021 The Pharmaceutical Society of Japan
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