北海道大学電子科学研究所
2021 年 57 巻 3 号 p. 180-184
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匂いは空気中に離散的に分布しているが、これを動物が匂い源定位にどう利用するのかについては不明な点が多い。多くの動物は左右の嗅感覚器に当たる匂い強度を比較することで匂い源への方向づけを行うが、匂いを運ぶ媒体である空気揺らぎの少ない環境ではこの左右比較は非効率となる。本稿では家屋害虫であるゴキブリが匂いプルームの構造を利用しながら航行すること、洗練された匂いの位置検出システムを発達させていることを紹介する。
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