東京大学大学院薬学系研究科有機合成化学教室
2021 年 57 巻 9 号 p. 810-814
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ヒストンは様々な翻訳後修飾を受けることでエピゲノムを構成し、クロマチン構造及び遺伝子発現の動的な制御に関与している。ヒストン修飾の異常は、がんなど様々な疾患に関わるため、ヒストン修飾を人工的・化学的に導入することができれば、エピジェネティクスが関わる様々な疾患の原因解明および治療につながることが期待されている。著者の研究グループでは、細胞内においてヒストン修飾可能な化学触媒の開発を行ってきた。本稿では、著者らがこれまでに開発したヒストンアシル化触媒について最新の知見を中心に紹介する。
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