2021 年 57 巻 9 号 p. 815-819
これまでに種々の治療用ペプチドが上市されているが、その多くはアゴニストであり、アンタゴニストは限定的である。アンタゴニストのモダリティとして、macrocyclicやstapledなどを中心に研究開発が行われている。また、これらのモダリティは、タンパク質間相互作用(PPI)などのチャレンジングな創薬標的を制御し得る分子として期待されている。本稿では上記のモダリティに加え、helix-loop-helix peptideを用いた創薬可能性について述べる。