帝京大学医真菌研究センター
2022 年 58 巻 10 号 p. 959-963
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薬剤耐性菌に対抗するためには、作用機序が異なる新規抗菌薬の開発が必要不可欠である。私達のグループではカイコ細菌感染モデルを用いた治療効果を指標とした探索を実施し、新規構造のライソシンEを同定した。ライソシンEは、血清による抗菌活性の亢進を起こすことで、既存の抗MRSA薬よりも高い治療効果を示す。その機序は、宿主と微生物の相互作用を利用するという画期的なものであった。本稿では、その詳細について解説する。
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