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C型肝炎患者における薬剤治療の効果と耐性遺伝子変異の関連性
鳥羽 由希子
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キーワード: C型肝炎, HCV, 薬剤耐性変異, DAAs
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2022 年 58 巻 4 号 p. 361

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抄録

C型肝炎は,C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus: HCV)の感染が原因で発症する肝疾患である.日本には100万人以上のHCV感染者がいると推定されている.これまで,体内のHCVを排除するために様々な戦略の治療法が開発されてきた.特に,直接作用型抗ウイルス薬(direct-acting antivirals: DAAs)は,治療終了後12週時の持続的ウイルス陰性化(sustained virological response: SVR12)率を高い水準で達成しており,HCV排除のために用いられる主要な薬剤である.一方で,DAAsを投与してもHCVの排除に至らない症例も存在し,他のDAAsによる再治療が試みられる.しかしながら,一部のウイルスは再治療の効果を低下させる薬剤耐性変異を獲得している.本稿は,DAAsの再治療効果と薬剤耐性変異との関連性を検討したWangらによる臨床試験を紹介する.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Afdhal N. et al., N. Engl. J. Med., 370, 1889-1898(2014).
2) Krishnan P. et al., Antimicrob. Agents Chemother., 62, e01249-18(2018).
3) Wang R. et al., J. Hepatol., 75, 820-828(2021).

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© 2022 The Pharmaceutical Society of Japan
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