ファルマシア
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皮膚表面の微細構造解析に基づく製剤開発への提案
小幡 誉子
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2024 年 60 巻 10 号 p. 950-954

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抄録

皮膚の表面は「角層」とよばれる薄い膜に覆われ、脱水や異物侵入から保護されている。角層は、角層細胞と細胞間脂質から構成されており、細胞間脂質は約13 nmの長周期ラメラと約6 nmの短周期ラメラが六方晶あるいは直方晶の側方充填を示している。薬物の皮膚透過の律速段階といわれる角層の微細構造を知り基盤情報として活用することで、より有効な外用剤や経皮吸収型製剤の開発や皮膚疾患の治療法につながる可能性がある。

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© 2024 The Pharmaceutical Society of Japan
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