繊維学会誌
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四級アンモニウム塩とトリフェニルポスファイトを用いたポリアミド合成
東 福次佐野 健二村上 友良
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1981 年 37 巻 11 号 p. T481-T484

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抄録

トリフェニルポスファイドと四級アンモニウムおよびピリジニウム塩の存在下にカルボン酸とアミンの反応が進行することを見い出し,この反応をジカルボン酸とジアミンの直接重縮合反応に応用して良好な結果を得た。用いた塩のなかで,テトラエチルアンモエウムクロリドが最も有効で,最適添加量はりん化合物と等モル量であった。直接重縮合によるポリアミノ酸の合成に応用し,この反応系にポリマーマトリックスとしてポリビニルピロリドンを共存させることにより高分子量ポリ-β-アラニンが高収量で合成できた。しかし,他のα-アミノ酸からのポリマーはマトリックスポリマーとの分離が困難で,その単離に成功していない。

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