1981 年 37 巻 11 号 p. T485-T488
Pseudomonas pseudomallei 13NA (13NA)の飢餓したintact cellと新しいintact cellによる生分解について研究した。たとえば, p-アミノアゾベンゼンは,これらのintact cellによってアニリンとp-フェニレンジアミンに分解されることを薄層クロマトグラフィーで確認した。飢餓したintact cellによる染料の分解速度は,新しいintact cellによる染料の分解速度より速いことが認められた。また, 13NAのホモジネートと新しいintact cellによる染料の分解速度を比較すると,ホモジネートによる分解速度が速いことが認められた。これらのことより, 13NA intact cellによる染料の分解は,細胞の栄養状態と染料の細胞膜透過性に依存していることが示唆された。