前回(2013年)の大会で、窯業サイディングに現れる模様について、その発生原因を調べて、その原因は室内の水蒸気であると発表した。しかしこの時は、窯業サイディングについては古いものが入手できなくて実験ができなかったために、結論には至らず仮設の形で中断していた。今回、古い窯業サイディングが入手できたので、引き続き同じ実験を行ったところ、前回発表した仮設に矛盾があることが明らかとなった。そしてその後も観察を続けた結果、模様の発生原因は外気中の水蒸気が凝縮して付着したもの(いわゆる”露”が付着したもの)という結論に至ったものであり、胴縁の跡とみられる模様も再現できたので、報告する。