2011 年 47 巻 3 号 p. 197-206
ミズクラゲに超小型データロガーを装着して鉛直移動を記録した。データロガーは水槽内では5時間以上装着可能で,装着前後の傘の拍動数に有意差はなかった。大村湾浅海域においてこの方法で,2009年6〜7月と10〜11月に10個体について記録を得た。ミズクラゲは6〜7月の日中には表層付近に,10〜11月には時間帯にかかわらず海底付近に滞在することが多かった。10個体中8個体がデータロガーを装着して放流した際に沈降した。この沈降行動は取り付け作業に対する反応かもしれない。