五島列島の浮魚礁において,自走式水中テレビカメラ(ROV)とタイムラプスカメラを用いて魚類を観 察した。2つの方法で10 科15 種の魚類が観察され,いずれの方法でも最も多く観察されたのはメジナ Girella punctata であった。タイムラプスカメラは科と種の数をより多く観察できたが,Shannon 多様度指 数はROV の観察結果よりも小さかった。Bray-Curtis 類似度指数は0.95 で,2つの方法で観察された群集 は似ていなかった。この違いは移動能力の有無と,魚類分布の時間的,空間的変化によると考えた。