水産工学
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浮魚礁周辺で観察された魚類相の観察方法による違い
高橋 千代Khyria Swaleh Karaa眞角 聡内田 淳広瀬 美由紀松下 吉樹
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2019 年 56 巻 2 号 p. 75-83

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抄録

五島列島の浮魚礁において,自走式水中テレビカメラ(ROV)とタイムラプスカメラを用いて魚類を観 察した。2つの方法で10 科15 種の魚類が観察され,いずれの方法でも最も多く観察されたのはメジナ Girella punctata であった。タイムラプスカメラは科と種の数をより多く観察できたが,Shannon 多様度指 数はROV の観察結果よりも小さかった。Bray-Curtis 類似度指数は0.95 で,2つの方法で観察された群集 は似ていなかった。この違いは移動能力の有無と,魚類分布の時間的,空間的変化によると考えた。

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© 2019 日本水産工学会
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