水産工学
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研究論文
底曳網で漁獲したナミクダヒゲエビの漁獲後のATP関連化合物の濃度変化
江幡 恵吾 桑原 智史井ノ原 康太不破 茂木村 郁夫内山 正樹福田 隆二
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2021 年 58 巻 2 号 p. 99-107

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抄録

底曳網で漁獲したナミクダヒゲエビを漁獲直後から5日間氷蔵して,筋肉中に含まれるATP関連化合物の濃度変化を調べた。曳網速度は2.0ノットで一定,着底曳網15分間でエビ類を採集した後(コントロール),35分間,65分間の離底曳網を行った。コッドエンド前端に取り付けた水中カメラの映像からナミクダヒゲエビはコッドエンド内で静止し続けているのが観察された。コントロール,離底曳網35分,65分ではATP関連化合物濃度に有意差はみられず,氷蔵1日後にはATPは消失し,2日後からHxRが検出され始め,Hxは検出されなかった。

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© 2021 日本水産工学会
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