日本フットケア学会雑誌
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総説
透析患者におけるサルコペニア・フレイルの現状と対策
加藤 明彦
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2018 年 16 巻 3 号 p. 121-124

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抄録

【要旨】本邦では,サルコペニアは Asian Working Group for Sarcopenia(AWGS)の診断基準で,フレイルは J-CHS 基準を用いて診断することが標準的となっている.末梢動脈疾患(PAD)患者は,サルコペニアがあると足病変が進行しやすくなるだけでなく,生命予後や心血管イベント発症とも関連する.同様に,フレイルがあると血管内治療後の成績が悪く,救肢率が低下する.透析患者では,2~3 人に 1 人がサルコペニア・フレイルを合併しており,生命予後や新規入院リスクと関連する,特にサルコペニアの診断項目のうち,握力や歩行速度低下などの身体機能がサルコペニアの転帰と関連する.従って,透析患者のサルコペニア・フレイルを早く気づき,栄養・食事療法や運動介入によって進行を防ぐことが,透析患者の足を守るうえで重要な治療戦略である.

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© 2018 日本フットケア学会
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