日本フットケア学会雑誌
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症例・実践報告
当院における関節リウマチ患者へのフットケア実践の現状と課題
正井 静香
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2019 年 17 巻 4 号 p. 192-196

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抄録

【要旨】関節リウマチ(以下RAと略する)は様々な関節に炎症を起こし,腫れや痛みが日常生活に影響を及ぼすためセルフケア能力が低下しやすい.足の変形に伴う巻き爪や胼胝形成は,創傷形成のリスクがあり,またRA治療薬による免疫能低下のため感染への留意が必要である.これらをふまえ,RA患者へのフットケアが重要であると考えた.当院でのリウマチ膠原病センター設置に伴い,看護師によるRA患者へのフットケアを開始した.2016年12月から約1年間にフットケアを行ったRA患者は42名であり,実施件数は延べ149件であった.約8割の患者に複数回実施した.ケアの主な内容は,足の観察,足浴,爪切り,胼胝・鶏眼の処置,自宅での手入れの方法や靴の選び方の説明等である.足のケアを行うだけでなく,体調の変化やライフヒストリーを聴き,療養調整の方法やサポート状況についての情報を得て,リウマチという慢性疾患とともにどのように生活しているのかを理解する機会となることを意識して,日々実践している.看護師がRA患者にフットケアを行う意義は大きいと考えるが,他職種と連携して行うことが重要であり,また,より多くの患者に実践できるための体制づくりが今後の課題と考える.

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© 2019 日本フットケア・足病医学会
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