ソフトウェア工学の基礎ワークショップ論文集
Online ISSN : 2436-634X
第30回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2023)
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スペクトル情報とソースコード行の新しさを組み合せたバグ限局手法
髙橋 佑介阿萬 裕久川原 稔
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p. 111-116

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抄録

自動プログラム修正において,テスト等の結果に基づいてバグの原因箇所を特定する``バグ限局'' は重要な役割を担っている.有用なバグ限局手法として,テストの実行トレース,即ちプログラムスペクトルを用いて各コード行におけるバグ潜在の疑惑値を算出する手法が知られているが,条件分岐のブロックが長くなるとブロック内のコード行の間で疑惑値の差別化を図れないという問題が知られている.そこで本論文では ``疑わしいコード行を適切に絞り込めているか'' を疑惑値の分布に基づいて予測し,十分に絞り込めていない場合にはコード行の新しさでもって疑惑値の重み付けを行うという手法を提案している.そして,Defects4J データセットの一部を用いた評価実験を通じて,提案手法の有効性を示している.

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