主催: 吉田 則裕, 槇原 絵里奈
会議名: 第30回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2023)
開催地: 三重県鳥羽市
開催日: 2023/11/09 - 2023/11/11
p. 111-116
自動プログラム修正において,テスト等の結果に基づいてバグの原因箇所を特定する``バグ限局'' は重要な役割を担っている.有用なバグ限局手法として,テストの実行トレース,即ちプログラムスペクトルを用いて各コード行におけるバグ潜在の疑惑値を算出する手法が知られているが,条件分岐のブロックが長くなるとブロック内のコード行の間で疑惑値の差別化を図れないという問題が知られている.そこで本論文では ``疑わしいコード行を適切に絞り込めているか'' を疑惑値の分布に基づいて予測し,十分に絞り込めていない場合にはコード行の新しさでもって疑惑値の重み付けを行うという手法を提案している.そして,Defects4J データセットの一部を用いた評価実験を通じて,提案手法の有効性を示している.