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日本薬理学雑誌
Vol. 131 (2008) No. 1 P 47-49

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http://doi.org/10.1254/fpj.131.47

治療薬シリーズ(22)加齢黄班変性治療薬

滲出型加齢黄斑変性の中心的病態は,脈絡膜血管新生であり,新生血管の透過性亢進による滲出性変化が神経網膜を恒久的に傷害する.近年の細胞生物学の進歩は,これらの病態における複数の分子メカニズムを明らかにしてきたため,特定の分子を標的とした阻害薬が開発される時代になった.なかでも血管内皮増殖因子(VEGF)は,進行の鍵となる2つの病態,血管新生・血管透過性亢進を促進することが明らかにされ,その阻害薬の臨床応用が実現した.眼科領域で臨床応用されたVEGF阻害薬pegaptanib(Macugen®),ranibizumab(Lucentis®),bevacizumab(Avastin®)は,黄斑浮腫・剥離や血管新生を軽減させ,少なくとも短期的には有効であることがわかった.しかし,至適な投与法,長期の安全性,既存の光線力学療法との併用についてなど,検討すべき課題が山積みされている.

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