日本薬理学雑誌
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特集 眼薬理学の最近の進歩
ドライアイ研究の最前線
中村 雅胤
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2010 年 135 巻 4 号 p. 138-141

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抄録

近年,ドライアイはメディアなどでも取り上げられているように,広く世間でも認識されるようになってきたが,その病因,治療,管理などについて十分に理解されているわけではない.ここ十数年,ドライアイの疫学,病態,診断,治療などに関する研究はめざましいものがあり,ドライアイに関する理解もかなり進んだ.2004年に世界のドライアイ専門家が集まり,Dry Eye WorkShop(DEWS)が結成され,ドライアイの定義,分類,疫学,病因,臨床試験,治療法などについて広く議論された.3年間の議論の後,DEWSの活動を「2007 Report of the International DEWS」として発表された.本稿では,DEWSおよび国内のドライアイ研究会の活動内容,特に新しいドライアイの定義と診断基準を紹介するとともに,近年のドライアイ治療薬の開発の方向性,新しいドライアイの検査・診断法について概説する.

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© 2010 公益社団法人 日本薬理学会
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