日本薬理学雑誌
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特集  看護に必要とされる薬理学教育とは:看護学教育モデルコアカリキュラムの策定と指定規則改正を踏まえて
日本の看護系大学における保健師助産師看護師学校養成所指定規則の改正を活用した看護教育の活性化
杉田 由加里髙橋 良幸
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2021 年 156 巻 2 号 p. 86-91

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抄録

2020年に看護系大学は274大学に増え,今,大学の3校に1校は看護系の部局を有していることになる.文部科学省では,看護系大学の教育の質向上を意図して,2017年に看護学教育モデル・コア・カリキュラムを公表した.看護学教育モデル・コア・カリキュラムは,看護者として生涯にわたり修得を求められる資質・能力を提示し,学士課程で修得する7つの項目より構成されている.「A 看護系人材(看護職)として求められる基本的な資質・能力」,「B 社会と看護学」,薬理学を含む「C 看護の対象理解に必要な基本的知識」,「D 看護実践の基本となる専門基礎知識」,「E 多様な場における看護実践に必要な基本的知識」,「F 臨地実習」,そして「G 看護学研究」である.看護系大学は,学校教育法と保健師助産師看護師法の両方を遵守する必要があり,保健師助産師看護師学校養成所指定規則の改正を機により独創的なカリキュラムを策定することが期待されている.

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