日本薬理学雑誌
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ヒト天然型Tumor necrosis factor(MHR-24)の一般薬理作用
佐藤 正巳今田 和則飯田 茂生大橋 清和木村 茂仁保 健
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1993 年 101 巻 4 号 p. 253-267

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抄録

ヒト天然型Tumor necrosis factor(MHR-24)の静脈内投与による一般薬理作用をマウス,ラット,モルモット,ウサギ,ネコおよびサルを用いて検討した. その結果,ウサギで8.6×102JRU/kg以上により発熱作用が,サルで3×104JRU/kg以上により心拍数の増加および1×105JRU/kg以上により血圧の低下が,ラットで2.9×104JRU/kg以上により利尿,胃酸分泌抑制または抗浮腫作用が認められ,さらに高用量によりマウスで自発運動量の抑制,酢酸ライジングの抑制および腸管輸送能の亢進,ならびにウサギ急性自発脳波で安静波形の出現が認められた. なお,ウサギにおける発熱作用やマウスにおける腸管輸送能の亢進作用がインドメタシンの前処置により抑制されたことから,MHR-24の作用に生体内プロスタグランジン系を介した作用が推定された. その他の中枢神経系,自律神経系,呼吸・循環器系,局所麻酔・刺激,神経筋伝達,血液凝固系,血糖値および赤血球膜に対する影響は認められなかった.

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