日本薬理学雑誌
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Prazepamの高血圧病態モデルに対する作用
生田 殉也山内 洋一清水 貞宏
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1982 年 79 巻 6 号 p. 581-589

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抄録

高血圧ラットの血圧およびストレス負荷時の血圧上昇,心拍数増加反応に対するprazepamの効果について検討した.DOCAならびに一腎性高血圧ラットを作製し,血圧を無麻酔下にplethysmograph法により測定した.両高血圧モデルに対して,prazepam単独経口投与では降圧作用が見られなかったが,thiazide系利尿降圧薬であるtrichlormethiazide(TCM)との併用により,TCM単独投与に比較して明らかに強い降圧作用が認められた.一方,自然発症高血圧ラット(SHR)の血圧,心拍数を無麻酔,無拘束下に測定し,急性ストレスとしてフット・ショックを負荷すると,一過性の血圧上昇と心拍数の増加を認めた.同様の反応は正常血圧動物においても認められたが,SHRの方が血圧上昇,心拍数増加ともに有意に大きかった.SHRによるこれらのストレス負荷時の心血管反応に対して,prazepamは明らかな抑制作用を示した.以上の結果は,prazepamが高血圧疾患に有効な薬物であることを示唆するものである.

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