日本薬理学雑誌
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クリスコによる実験的肥満ラットの作成について
一之瀬 幸男加賀 綾子松井 永一宇津木 良夫露木 英男木村 修一
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1984 年 83 巻 4 号 p. 309-315

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抄録

S.D.系ラット(同腹の雄,体重60g前後)についてクリスコ(綿実油に水素添加した物質)経口投与による実験的肥満ラットの作成について検討し,次の結果を得た.1)実験的肥満ラット作成をクリスコ各弩(10~60%)について検討し,30%クリスコ条件が肥満度のばらつぎが少く,確実に肥満することを知った.本条件では2ヵ月継続投与により肥満傾向が観察され,2ヵ月以降は「過剰摂取・低運動」習性が定着し,6ヵ月以降に確実に肥満状態が成立した.2)30%クリスコ3ヵ月投与により腹膜後部及び皮下部脂肪組織湿重量上昇,脂肪組織中の脂肪球の数および大きさの増大,肝脂質上昇,血清インシュリン値の上昇,肝臓Phosphoenolpyruvate carboxykinase活性の低下が観察された.

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