日本薬理学雑誌
Online ISSN : 1347-8397
Print ISSN : 0015-5691
ISSN-L : 0015-5691
非ステロイド性抗炎症薬Oxaprozinの鎮痛・解熱作用
天沼 二三雄奥山 茂折笠 修三橋本 早苗山田 智恵子阪川 隆司筒井 良文樽本 保男相原 弘和亀山 勉
著者情報
ジャーナル フリー

1984 年 83 巻 4 号 p. 345-354

詳細
抄録

oxaprozinの鎮痛・解熱作用を,indomethacin,ibuprofen,phenylbutazone,aspirinの作用と比較検討した.鎮痛作用:マウスの各種writhing法(aceticacid,phenylquinone,acetylcholine)に対するoxaprozinの作用は,indomethacinより弱かったが,ibuprofenの2~3倍,phenylbutazoneの7~9倍,aspirinの5~8倍の効力であった.また,マウス圧刺激法では,oxaprozinはibuprofenと同程度の作用を示したが,indomethacin,phenylbutazone,aspirinでは作用が認められなかった.一方,ラットの各種炎症性疹痛(Randall and Selitto法,硝酸銀関節炎,adjuvant関節炎)に対するoxaprozinの作用は,asp量rinより若干強い程度で,indomethacin,ibuprofen,phenylbutazoneより弱かった.イヌでの尿酸関節炎の場合,予防試験ではoxaprozinにのみ作用が認められ,治療試験でのoxaprozinのf乍用はindomethacinより弱かったがaspirinより強かった.解熱作用:酵母発熱ラットに対するoxaprozinの作用は,ラットでの鎮痛作用と同様に,aspirinより若干強い程度で,indomethacin,ibuprofen,phenylbutazoneより弱かった.また,各薬物ともに正常体温に対しては影響なかった.oxaprozinの効力はマウスとラットで差が認められたが,ラットに於けるoxaprozinの代謝速度はマウスの約3.5倍,イヌの約7.2倍速く,血中濃度も低い事が知られているので,この差が薬効差に関与しているものと思われる.

著者関連情報
© 社団法人 日本薬理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top