日本薬理学雑誌
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胃出血連続測定による実験的急性胃粘膜病変の計量的評価とエルカトニンの作用
後藤 義明山田 真由美大野 宏士上原 康子
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1990 年 95 巻 3 号 p. 113-119

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抄録

無麻酔拘束ラットにindomethacin (5, 10, 20 mg/kg) を腹腔内投与すると, 胃粘膜から止出血を引き起し, 胃酸分泌促進作用が先行して観察された.H2-受容体拮抗薬cimeddine前処理は, indomethacinによる胃酸分泌と急性胃粘膜病変の進行を抑制した.elcatoninは2.5 U/kg (0.5μg/kgに相当) 以上の用量で, 胃粘膜保護効果を示し, この作用は胃液分泌抑制作用に相関していた.

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