日本顎関節学会雑誌
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顎変形症患者における顎関節症状の発現状況について
佐藤 修一川村 仁長坂 浩後藤 哲茂木 克俊菅原 準二三谷 英夫
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1993 年 5 巻 2 号 p. 264-272

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抄録
1989年1月から1992年10月の3年10か月の間に東北大学歯学部附属病院第一口腔外科を咬合異常の主訴のもとに受診し, 頭部X線規格写真分析により顎変形症と診断した, 最小年齢9歳, 最高年齢43歳, 平均19.5歳の男性47例, 女性125例, 計172例における顎関節症状の発現状況を調査した。その結果, 有症状者率は53.5%であった。そして, 有症状者率に性差はみられなかった。顎関節症状の種類別発現率は, 顎関節雑音が38.3%, 顎関節痛が9.3%, 咀嚼筋痛が7.0%, 開口障害が2.3%であった。また, 有症状者率は年齢の増加とともに高くなる傾向がみられた。顔面骨格型分類別の有症状者率は, 垂直的要因による分類別では差がなく, 水平的要因による分類別で差がみられた。すなわち, Class I (p<0.01) およびClassII (p<0.05) の症例がClassIIIの症例に比較して有症状者率が高かった。
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© 一般社団法人日本顎関節学会
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