薬品Na2CO3, H2BO3, SiO2ゲルを使い,温度:270~450°C,圧力:100~430kg/cm2の熱水条件下で,リードマグネライトNaBSi3O8を合成した。リードマグネライトのobliquity“傾差”,即ち, 2θ(131)-2θ (131):CuKαを調べたところ,天然のリードマグネライト(低温型)の値からずれるものがあり,高温型のそれと予想される側にずれ,その格子定数も両者の中間に位置することが判明した。これは,リードマグネライトが,低温型曹長石NaAlSi3O8の同形であることから,四つのT siteにおけるBとSiの秩序-無秩序による効果と考えられる。X線分析,赤外線分析,熱分析等により,リードマグネライトの多形に関するデータを報告し,その転移温度および転移機構の不連続性を推定した。