言語文化教育研究
Online ISSN : 2188-9600
ISSN-L : 2188-7802
論文
「実践者」と「研究者」の協働による学習観を探る実践研究
元生徒との「座談会」の場によってもたらされる可能性
南浦 涼介柴田 康弘
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2015 年 13 巻 p. 97-117

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抄録

本研究は,異なる立場にある「実践者」と「研究者」の協働による「実践研究」のありかたを模索する研究である。近年「実践研究」のありかたが提起されてきているが,多くの場合「実践者」と「研究者」は同一であることが前提である。しかし,教育の分野では異なる立場にある「実践者」と「研究者」が協働の形で実践の質的向上をねらう実践研究のパターンも当然想定される。また,近年の学力観の変容から,「学習者にとっての実践の意味」を考える視点の重要性も謳われている。ただ,これらが「研究者」による実態の解明としての研究である場合,「実践」の改善や変革につながりにくいという側面はある。本小論では,「実践者」と「研究者」が協働的な形で元生徒であった子どもたちに「座談会」を開き,中学校から高等学校に進学した中での子どもたちの学習に対する価値観の葛藤や変容を聞くことによる実践者と研究者のインパクトのありようを検討する。さらに,そうした過程を「実践者」と「研究者」が協働的に構築していくことによる実践研究の可能性について考察する。

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