日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
頭頸部癌に対する予防的経皮内視鏡的胃瘻造設術後に瘻孔部転移をきたした2例
鶴田 真也矢野 友規武藤 学三梨 桂子田原 信清田 尚臣金子 和弘藤井 誠志大津 敦
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2009 年 51 巻 6 号 p. 1423-1430

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抄録

局所進行頭頸部癌に対する根治的化学放射線療法の前に予防的に経皮内視鏡的胃瘻造設術を施行した101例中,2例(2%)に瘻孔部への転移を認めた.2例はそれぞれ肺転移再発及び局所再発を来した後に瘻孔部への転移が出現し,造設14カ月後と7カ月後に死亡した.手技に伴うimplantationの可能性が高いと考えられ,活動性の頭頸部癌に対しては,胃瘻カテーテルが腫瘍部を通過しない造設方法が望ましいと考える.

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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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