日本消化器内視鏡学会雑誌
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Print ISSN : 0387-1207
経験
ぶどうジュースを用いた内視鏡下胃液pH評価の検討
海宝 雄人齊藤 正昭角田 慎輔青木 泰斗青柳 智義池田 憲政三浦 文彦松原 久裕
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54 巻 (2012) 6 号 p. 1853-1857

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抄録

【背景・目的】内視鏡による胃液pH検査は酸関連疾患の研究にしばしば用いられる.ぶどうジュースにはpHにより色調が変化する色素が含まれており,これを利用した内視鏡による胃液pHの評価を試みた.
【方法】咽頭麻酔時にぶどうジュースを投与し前処置をおこなった.その後内視鏡検査時にモニターでの胃液の色調評価,胃液の採取およびpH測定を行った.
【結果】胃液の色調は赤色,黒青色,透明~白色,黄色の4つに分類した.黄色と透明~白色以外のすべての色間でpH値は有意差を示した.赤色および透明~白色では酸性であり,黒青色は弱酸性から中性であった.
【結論】胃液pH測定は胃酸関連疾患の病態生理を知るうえで有意義である.本法により容易かつ安全に多くの症例で大まかな胃液pHの評価が可能である.

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© 2012 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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