日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
NSAIDs起因性多発大腸膜様狭窄を呈した1例
成瀬 宏仁下山 則彦大野 正芳北潟谷 隆霜田 佳彦伊藤 淳工藤 大樹畑中 一映山本 義也
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2018 年 60 巻 4 号 p. 1003-1009

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抄録

82歳,男性.下血により当科紹介入院となった.既往に脊柱管狭窄症の手術歴があり,腰痛のためdiclofenac sodiumが長期間投与されていた.下部消化管内視鏡検査では,横行結腸脾彎曲口側に膜様狭窄を認め,通常の内視鏡は通過しなかった.このため,細径内視鏡を用いて狭窄を通過し,盲腸まで観察した.回盲部から横行結腸にかけて,多発する潰瘍性病変と11カ所に及ぶ高度膜様狭窄を認めた.生検,組織培養にて疾患特異的所見は認めず,非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)起因性大腸病変と診断し手術を施行した.NSAIDs起因性大腸膜様狭窄の報告例は少なく,組織学的所見を含めて報告する.

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© 2018 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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